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寒地土木研究所の研究成果から冬期道路に特有の現象について解説します。冬道の運転にお役立て下さい。 |
吹雪をさえぎる樹木や建物が少なく、周囲が開けた平坦地では道路に吹き込んでくる飛雪が多くなりやすいので、視程障害や吹きだまりが発生しやすくなります。200m以上の長さの雪原があると、風で飛ばされる地吹雪の量が最大に達します。したがって、それだけ風上側が開けているような道路では、吹雪による視程障害が発生しやすいといえます。特に、畑や水田、牧草地が広がっている平地では、冬には広い雪原になるので、風の強いときには注意しましょう。 |
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峠区間や山岳地の急峻地形にある道路では、複雑な地形を吹き抜ける風によって、視程障害がもたらされることがあります。特に、標高の高い山地には背の低い木が多く、積雪も多いので冬には吹雪をさえぎる樹木が少なくなります。このような峠区間や急峻地形の道路では、気象の変化も著しく、短い区間でも視程が急変することがあるので、走行する時には注意が必要です。 |
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深い切土区間では、切土の上の平地で発生した飛雪が道路上に吹き込むことによって、吹きだまりや視程障害が引き起こされることがあります。また、切土と盛土との境の区間では、盛土から切土に吹き込む風によって視程障害を招くこともあります。 |
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【参考資料】福澤義文、吹雪による視程障害のリスクポテンシャルに関する研究、2002.3、北海道開発土木研究所報告第118号 |
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